第17次ものづくり補助金公募が始まりました
第17次ものづくり補助金の公募が開始しました(2023年12月27日)。
ただし、申請はこれからです(2024年2月13日から申請開始)。
前回のものづくり補助金では、「一般枠」のほか「回復型賃上げ・雇用拡大枠」「デジタル枠」「グリーン枠」「グローバル市場開拓枠」など、各種「枠」が用意されていましたが、今回は「省力化(オーダーメイド)枠」のみが対象となっています。
「省力化(オーダーメイド)枠」とは
これまでのものづくり補助金では見られなかった「省力化(オーダーメイド)枠」。
「革新的な製品・サービスの開発または生産プロセス等の省力化のための設備投資・システム構築」を支援する補助金という基本概念に変わりはありません。
「人手不足の解消に向けて、デジタル技術等を活用した専用設備(オーダーメイド設備)の導入等により、革新的な生産プロセス・サービス提供方法の効率化・高度化を図る取り組みに必要な設備・システム投資等」を支援するというものです。
デジタル技術等を活用した専用設備(オーダーメイド設備)とは、ICTやIoT、AI、ロボット、センサー等を活用し、単一もしくは複数の生産工程を自動化するために、外部のシステムインテグレータ(SIer)との連携などを通じて、事業者の個々の業務に応じて専用で設計された機械装置やシステム(ロボットシステム等)のことをいうとのこと。
なので、デジタル技術を活用しない、単なる機械装置の導入は、今回の補助事業の対象にはなりません。
単価50万円(税抜き)以上の機械装置等のを設備投資が必要という要件は変わりません。
活用イメージ
以下、活用イメージとして、「公募要領概要版」からの抜粋です。
(1)製造業×多関節ロボット×人手不足・組み立て動作ロスの解消
(これまで)海外の生産拠点で職人が手作業で組立工程を行っていた。
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(補助事業)国内に集約するにあたり、AIや3Dカメラ、センサー等を用いた多関節ロボットを導入。組立に必要な全ての部品を供給するシステムを構築したことで、切替ロス無しで、流れてきた部品に依った、製品の1個流し生産を実現することが可能になった。
(2)食品製造業×多関節ロボット×人手不足・手作業の負担軽減
(これまで)ハンドラベラーを使い、手作業で冷凍商品のラベル貼付作業を行っていたが、納品時間の関係で深夜に渡り作業が発生したり、多人数での分散作業であることから、商品の管理ミスや不良品がでることが課題となっていた。
↓
(補助事業) ロボット導入により箱単位でのラベルの自動貼付や箱の供給・排出が全自動で行えるようになり、作業工数の削減と作業のライン化を実現。
補助金額・補助率
補助金額は、100万円~8,000万円。従業員数により、補助金額が変わります。
補助率は次の表の通り。
補助金額が1,500万円まで | 1,500萬円を超える部分 | |
中小企業 | 1/2 | 1/3 |
小規模企業者・小規模事業者 再生事業者 | 2/3 | 1/3 |
その他要件
(1)労働生産性
3~5年の事業計画期間内に、補助事業において、設備投資前と比較して労働生産性が2倍以上となる事業計画を策定すること。
※ 労働生産性は「付加価値額(付加価値額の算出が困難な場合は生産量)/(労働人数×労働時間)」
完全自動化の場合は「(労働人数×労働時間)」を便宜的に「0.1」とする。
(2)投資回収
3~5年の事業計画期間内に、投資回収可能な事業計画を策定すること。
※ 投資回収年数は「投資額/(削減工数×人件費単価)」とする。
(3)外部Sler(エスアイヤー)を活用する場合
3~5年の事業計画期間内における保守・メンテナンス契約を中小企業等とSIer間で締結することとし、SIerは必要な保守・メンテナンス体制を整備すること。
(4)融資を予定している場合
本事業に係る資金について金融機関(ファンド等を含む。)からの調達を予定している場合は、金融機関による事業計画の確認を受け、金融機関による確認書の提出が必要。
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