2021補助金はこうなる~令和2年第3次補正~
令和2年度第3次補正予算
12月15日に令和2年度第3次補正予算案が閣議決定されました。
経済産業省関連では、
Ⅰ 「新たな⽇常」の先取りによる成⻑戦略
Ⅱ 国内政策と⼀体となった対外経済政策
Ⅲ 廃炉の安全かつ着実な実施/福島の復興を着実に進める
の3つの大きな柱を軸に予算が組まれました。
このうち、特にコロナ時代をめぐっての「新たな日常」を先取りする成長戦略に対して
・デジタル改革
・グリーン社会の実現
・中小企業、地域に対する資金繰りや補助金
・レジリエンス、健康・医療に対する支援や補助金
・⼈材育成、イノベーション・エコシステムの創出
といったことが計画として取り込まれています。
中小企業支援
資金繰り
コロナウイルス感染症の影響で売り上げが落ちた事業者に対して、令和2年5⽉1⽇より、都道府県等の制度融資を活⽤した⺠間⾦融機関による実質無利⼦・無担保、保証料補助が行われています。これについて、2021年3⽉まで実施することになりました。
また、新たな保証制度を創設をすることで、中⼩企業・⼩規模事業者等の経営改善などの取組を支援します。
日本政策金融公庫を通じた資金繰り支援では、
・新事業・ビジネスモデルの転換などの前向きな設備投資に対しての金利の引き下げ
・事業承継を実施する事業者等に対して低金利での融資
・事業計画を策定し、⽣産性向上に向けた取組みを図る観光産業を営む者に対し低金利での融資
などの支援をおこなって、中小企業の資金繰りの円滑化を図ります。
来年の補助金は
事業再構築促進事業
コロナ時代を見据えて、新規事業分野への進出等の新分野展開、業態転換、事業・業種転換、事業再編またはこれらの取組を通じた規模の拡⼤など、思い切った事業再構築に意欲を有する中⼩企業等の挑戦を⽀援。
また、事業再構築を通じて中⼩企業等が事業規模を拡⼤して中堅企業に成⻑したり、海外展開を強化し市場の新規開拓を⾏ったりといった、より一層の成長を目指す企業を強力に支援するということです。
これら事業再構築を行う企業に対しては、最高上限1億円の補助金が交付されます。
補助金額 | 補助率 | |
中小企業(通常枠) | 100万円以上6,000万円以下 | 2/3 |
中小企業(卒業枠) | 6,000万円超~1億円以下 | 2/3 |
中堅企業(通常枠) | 100万円以上8,000万円以下 | 1/2(4,000万円超は1/3) |
中堅企業(グローバルV字回復枠) | 8,000万円超~1億円以下 | 1/2 |
※中⼩企業(卒業枠)は400社限定。中堅企業(グローバルV字回復枠)は100社限定。それぞれ特別要件あり。
「低感染リスク型ビジネス枠」の新設
ものづくり補助金の「コロナ特別枠」、小規模事業者持続化補助金の「コロナ特別対応型」は2020年12月の申請受付締切をもって終了しましたが、新たに「低感染リスク型ビジネス枠」となって改編されることになりました。
補助金額・補助率 | 通常枠 | 低感染リスク型ビジネス枠 |
ものづくり補助金 | 1000万円 1/2(小規模事業者2/3) |
1000万円 2/3 |
小規模事業者持続化補助金 | 50万円・2/3 | 100万円・3/4 |
IT導入補助金 | 450万円・1/2 | 450万円・2/3(調整中) |
※小規模事業者持続化補助金【一般型】 2021年2月5日(金)第4次受付締切
ものづくり補助金 第5次締切 2月予定
その他スケジュールなどの詳細は後日。
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